金属と人体との相性

金属と人体との相性

肌の色との相性
日本人の肌の色は、プラチナかピンクゴールドと相性が良いですし、実際に人気もあります。金は、指輪をつけた時に「金だ!」という感じで浮いてしまうことが多いです。しかし、肌との相性が反発しあう良さがあるので、そのような良さがお好みな方には金をお選びいただくのが良いと思います。ホワイトゴールドも、肌の色に馴染みが良いものの1つです。アンティークを好まれる方は、ホワイトゴールドをお選びいただく方も多くいらっしゃいます。
男性がプラチナ、女性がピンクゴールドをお選びいただくカップルも多いです。
女性がピンクゴールドを選ばれた時に、男性も同じ金で合わせようとされるのですが、その時にホワイトゴールドを選ばれることもあります。

海外に目を向けると、ヨーロッパでは金が主流です。これは店主の個人的な解釈ですが、金は世界最古の貴金属と言われているからだと思います。歴史を遡ると紀元前まで辿り着くお話だそうです。クレオパトラも金を使用していたと言われています。エジプトの博物館などに行くとツタンカーメンのマスクも金ピカですよね。
プラチナは歴史を遡ってもここ数百年の話です。比較的歴史がまだ浅く、ヨーロッパの方は歴史が好きなことも関係しているのか、金を選ぶことが多いのではないかと思っております。あとは、日本人と比べてヨーロッパの人の白い肌の方が、色の相性が良いからだと思います。日本人は真っ白というよりは少し色が入っているので、金との相性はあまり良くないのです。

体質的な相性
金属アレルギーをお持ちの方は、金属1つ1つを検査します。皮膚科のパッチテストというものがあり、金属の破片のようなものを体に付けて生活してみて様子を見るそうです。当然相性の良い金属は何も起きないのですが、アレルギーを持っている金属だと、付けていた部分がかぶれたりします。

金属アレルギーは勘違いというパターンも多く、粗悪な金属の場合はアレルギー反応が起きてしまうこともあるのですが、金、銀、プラチナの場合はアレルギーが少ないです。本当に数%しかいません。それでもアレルギーになってしまう方は、蒸れているだけということもあります。お風呂に入ったり、手を洗ったりする時などもずっと指輪を付けていると、指輪と皮膚の間に石鹸や洗剤、水などが溜まってしまいます。それで皮膚が蒸れたりした場合は、金属のせいではなくて衛生上の問題です。不衛生が原因であるにも関らず、金属アレルギーと思われている方もいらっしゃいますので、パッチテストをしてみられるのもよいかも知れません。

金属アレルギーだからと、すべての貴金属を諦めている方も多いのですが、何らかの金属は大丈夫なはずなので、まずパッチテストを受けてみることがおすすめです。パッチテストはあまりお安くはないのですが、今後の長い人生を考えますと、受けておくこともよいのではないでしょうか。金や銀、プラチナはジュエリーに限らず、生活にとても身近な金属です。アレルギーがあるかないかを知っておいたほうが、日常生活を送る上でも良いと思います。

真鍮(しんちゅう)は安価な金属です。真鍮は銅なので、銅に反応してしまう方は多くいらっしゃいます。金の中に入っている銅はものの数%で、表面上は金なのであまり発症することはありません。しかし、真鍮の製品は銅そのものなので、10円を体に貼り付けているような状態です。真鍮のアクセサリーがベストパフォーマンスを発揮できるのは、良くて初日ぐらいです。その後はすぐに酸化してしまいます。そういった意味もあり、RITOEでは真鍮を取り扱っておりません。

メッキの製品ですと、ニッケルメッキというものがございまして、ニッケルはアレルギーの発症率がものすごく高い金属です。10〜20%ほどの割合で発症しております。10人に1〜2人は、アレルギー反応を起こしているという計算になります。

ブライダルにおいてプラチナと18金が広く使われているのは、一生使える金属はこの2種類くらいだからなのです。わたしたちが銀や銅を結婚指輪にしてほしくないのは、一生モノの金属ではないからです。銀は酸化してしまいますし、毒に反応しやすいという特性があるのです。
シルバー食器やシルバースプーンは古くからありますが、昔はヨーロッパなどで王様が毒を盛られることを避けるために、シルバーの食器で食事をしていました。もし食事の中に毒が入っていればシルバーが瞬時に黒ずむので、「これは毒が入っている」とわかりました。だからシルバー食器が使われていたわけです。

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