2016.03.26
人工的に作られる宝石
「海外旅行のお土産に買ってきたルビー、とんだまがいものだったよ!」そんな苦い経験はありませんか?。
人工的に宝石を作る技術は飛躍的に発展し、素人の目には本物と区別がつかないほど、よくできた『作り物』の宝石が存在します。この『作り物』にも、いくつか種類があります。
1つめは「模造宝石」と呼ばれるもの。これは、金属、ガラス、骨、クリスタル、プラスチック、木などの植物、シェル「貝」などを使用して、天然石に似せて人工的に作りだしたものです。代表的な人工の宝石は、プラスチックのパール「真珠」やダイヤモンドに似せて作ったモアッサナイトがあります。値段が安いのがメリットですが、のかには本物の宝石として売られることもありますので、注意してください。
その他に、『合成宝石』と呼ばれるものがありまして、天然石と全く同じ成分で、同じ構造をもった人工の石です。色、光沢、硬度、密度、光の屈折率なども天然の石と変わりません。今世紀初めに商業化された合成ルビーは、一時は素人目に天然ルビーと見分けがつかない為、ルビーの相場が暴落するほどでした。しかし、『美しすぎる』との理由により、容易に合成のものである識別できるため、しだいに宝石としての人気は落ちていきました。
現在合成宝石は、宝飾用、工業用として広く利用されています。