2016.03.30
体にいい金属、悪い金属
金属アレルギーについてブログで書いてきましたが、今日は体にいい金属と悪い金属を書いていきたいと思います。
人体を形成する主な元素は、金属ではありません。人体の主要構成材料であるタンパク質は、炭素、酸素、窒素、リンなどから構成されています。一方、金属の代表各は骨格の構成材料であるカルシウムです。
人体に必要な金属は実は沢山ありますが、いずれも酸素や血液などの構成元素として微量に含まれているだけです。その理由は、生命が誕生して進化する過程で、わずかしか入手できなかったと言われています。
人体に悪影響を及ぼす金属は、人体のたんぱく質を変質させるか、人体の代謝機能をマヒさせたりする金属です。
ご存じな方も多いと思いますが、体に悪い金属で代表的な金属は水銀です。水銀が人体に蓄積されると、中枢神経や内分泌器官などの機能に悪影響を及ぼします。
水銀による主な中毒症状の初期症状は、四肢末端や口唇周辺のしびれ感から始まり、進行すると手指のふるえや、歩行障害、求心性視野狭窄(きょうさく)などが現れます。
一方、無機水銀は腎尿細管の壊死(えし)を引き起こします。急性中毒では、胃や腹部の激しい疼痛、嘔吐、血性の下痢などの消化器系症状が現れます。重い場合には腎障害に進みます。
逆に体に良い金属はカルシウム、マグネシウムなどありますが、詳しくは次回書きます。