2015.11.12
指輪作りに使うチューブワックスを解説
RITOEでは、手作り結婚指輪にロストワックス製法を採用しています。今回は、ロストワックス製法の材料となるチューブワックスについて解説いたします。
写真に写っている緑の棒が、チューブワックスと呼ばれる材料です。ロウソクのロウの様な素材なので、簡単に切ったり削ったりすることが出来、指輪作りが初めてでも扱いやすいところが特徴です。
RITOEでは、緑色のチューブワックスを使っていますが、その他にも青や紫など色々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
色ごとに違う特徴
緑色
緑は、硬く粘り気は少なくひび割れや型崩れがしにくいのが特徴的です。また、指輪の原型が万が一原型を割ってしまっても、綺麗に割れるので修正が簡単です。手作りで結婚指輪を作りに来られる方の多くが指輪制作の経験がないため、取扱いのしやすい緑をRITOE1では採用しています。
青色
青色は、柔らかいために簡単に削ることが出来ます。初心者向けに青が推奨されることもありますが、柔らかいためにデザインにメリハリがつきづらいことがあります。
紫色
紫は、緑と青の中間くらいの柔らかさで、造形もののデザインなどで紫を使うことがあります。例えば、ドクロなどシルバーアクセサリーなどのデザインに使用されえています。
形状について
丸い筒状のタイプ
筒状のチューブワックスは、穴が開いていて、その穴の大きさは8号に設定されています。小柄で8号以下のサイズの方の指輪を作る時には、あまり向いていりません。
穴の位置について
真ん中に穴が空いてるタイプと、穴の位置が少しずれたタイプなどがあり、デザインによって使い分けするのがおすすめです。
例えば、穴が真ん中に空いてるタイプは、外周の厚みが均等なので、主に結婚指輪のデザインに適していると考えられます。穴が中心をずれているタイプは、一部分だけ寸法が厚くなっているので、婚約指輪のデザインに適しています。
丸い穴のないタイプ
穴の空いていないタイプは、主に指輪のサイズが8号以下の方の指輪を作る際に用いたれます。しかし、全く穴がないため、ドリルなどを使って穴を自ら穴を空けなければいけねいため、8号以上のかたにおすすめはできません。
印台タイプ
このタイプは、まさに印台デザインに特化した形状をしていて、前に広く突き出たした形が特徴的です。印台デザインの他にも、シルバーアクセサリーでよく見かけるスカルリングなどを作る際にも最適です。
チューブ以外のワックスについて
ワックスの種類には、チューブ以外にもスライスされた板の形状をしたワックスがあります。
板状のワックスは、指輪作りにあまり用いられえることはありませんが、まれに指輪の内外の両方が四角くなっているデザインもあります。そのようなデザインの場合には、丸に特化した筒状のチューブ型よりも、内側を四角く繰り抜くことができるの板板状のワックスがおすすめです。
まとめ
この記事では、ワックスに関する様々な内容をご紹介いたしました。最後に、RITOEが考える指輪作りに最適なワックスについてまとめます。
結婚指輪でも人気な、比較的シンプルな指輪を手作り場合は、以下の通りです。
ワックスの色 | 緑色 |
8号以上のサイズ | 中心に穴のあるタイプ |
8号以下のサイズ | 穴のないタイプ |
緑色のワックスを使うことで、シンプルでも形がしっかりとしたメリハリのあるデザインを作ることが出来て、サイズに合わせてタイプを使え分けることで最適な方法でお作りいただけます。
また、ワックスについて補足できる事柄を見つけたら、再度記事を更新させていただきます。