2016.03.08
鉱物とは何か?
以前、鉱物についていろいろ書いてきましたが、そもそも鉱物とは何か?を少し難しいですが説明させていただきます。
鉱物は肉眼で見える、地球を構成する最小の単位です。地球は火成岩、堆積岩、変成岩といった岩石からできています。さらにその岩石を構成するのが鉱物になります。鉱物はこうした岩石が出来る過程で生成されます。地球内部の金属を含むマグマが地表付近で結晶になったものです。
鉱物で同じ成分であっても、鉱物とみなされないものもあります。例えば人間や動物の歯や骨は、リン酸カルシウムの燐灰石(りんかいせき)と同じ成分をもちますが、地質的な経緯を経たものではないので鉱物とはされません。また、有機物は普通、鉱物とはみなされないが、生物として成長した貝化石には地質的な経緯を経て組成が置き換わるため、鉱物になります。
現在、鉱物は世界に約4700種ほどあり、毎年少しずつ新鉱物が発見され増え続けています。火山活動が活発なここ日本では、約1230種もの鉱物が採れます。そのうちよく見られる代表的な鉱物は100種~200種ほどです。初心者にとっては、同じ形状が一つとしてない鉱物を分類するのは難しいですが、それが鉱物の楽しさでもあるとおもいます。