2016.03.15
誕生石とは何か?
これまで誕生石についていろいろ書いてきましたが、そもそも誕生石とは何か?誰が決めたのか?気になってる方もいるとおもいますので、それについて書きたいとおもいます。
誕生日の贈り物に、宝石を贈る。こうした宝石を『誕生石』と呼ばれ、起源には書物があります。
『旧約聖書』の出エジプト記に登場する祭司が着ていた胸当てに飾られていた宝石だとする説、モーセの審判に登場する12氏族の名前を彫り込んだ宝石に由来する説などがあります。
やがて18世紀になると、ポーランドに移住したユダヤ人宝石商が『生まれ月の宝石を身につけと幸せに暮らせる』といいはじめ、これが誕生石としてヨーロッパに普及したとされています。
それまで国により、どの宝石を誕生石にするかの基準はまちまちでしたが、1912年にアメリカやイギリスの宝石産業協会が誕生石を統一し、その後、基本的な月ごとが決められました。一方で、日本では1958年に全国宝石商組合が独自に日本特産品のサンゴを桃の節句にちなんで3月に、翡翠(ひすい)を新縁の季節にちなんで5月に加えています。
つまり、それぞれの誕生石には誕生石と石固有の必然的なつながりはありません。また、月によって複数の宝石が誕生石とされていますが、どれが正しいということもないのです。そもそも基準が流通量や人気に基づくものでありますから。
とはいえ、誕生石は宝石を身近に楽しむための要素のひとつだと思います。結婚指輪や婚約指輪の内側にセットする方も多いですので、指輪の内側にセットして自分たちだけで楽しむのも良いと思います。