ジュエリーサイエンス – 手作り結婚指輪・オーダーメイド専門工房|東京銀座【RITOEリトエ】

手作り結婚指輪・オーダーメイドのRITOE(リトエ)のブログ

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2020.09.12

プラチナの結婚指輪をご紹介

結婚指輪といえば、プラチナを思い浮かべる方はとても多いです。
事実、手作り結婚指輪のRITOE(リトエ)でプラチナ(Pt950)を選ばれる方は約80%となっています。
プラチナの魅力は、純粋な白色に輝き、日常生活での変色や変質の心配もないので、美しい白さをいつまでも保ちます。
プラチナと輝きが似ている金属でシルバーがあります。シルバーはプラチナと違い、大気中で変色してしまうので、時間と共に劣化していってしまいます。
同じく似た輝きのホワイトゴールドがあります。
ホワイトゴールドは、もともとはゴールドなので黄金色です。ゴールドに白系の金属を足してプラチナに似た輝きを作っていきます。
しかし、そもそもが黄金色だっただけに、白い輝きを作ることには限界があり、プラチナのような純粋な白い輝きとは違ってきます。
科学的に安定した素材であるプラチナは、日本の結婚指輪で最も人気の金属です。

プラチナが人気の理由

プラチナの希少性

プラチナは、この広い地球上でも限られた地域でしか産出されません。
希少性がとても高く、有史以来、人類が手にしたプラチナをすべて合わせても約7,000トンと言われています。
これはゴールドの1/30の量になります。

Pt950とPt900の違い

プラチナの結婚指輪はPt950またはPt900のものがほとんどです。
これは純度のことを記していて、Pt950は純度95%、Pt900は純度90%です。
RITOEでは主にPt950のプラチナを使用しております。
95%をプラチナで、残りの5%はパラジウムとルテニウムが入っています。
意外と知られていませんが、一般的なプラチナの結婚指輪はK18よりも柔らかいことがあります。
柔らかいことで、小傷が付きやすかったり、曲がってしまう恐れがあります。
一生物の結婚指輪では、しっかりと強度を高めたハードプラチナをおすすめしています。
ハードプラチナとは、残りの5%のプラチナ以外の貴金属にルテニウムを配合することで強度を高め作ることが出来ます。
プラチナには国際基準が定められています。
プラチナ・ギルド・インターナショナルによって、Pt950(純度95%)以上のでなければプラチナジュエリーとして認められません。
このことから、海外入ブランドではPt950が主流になっています。
日本のISO基準ですと、Pt850(純度85%)以上であればプラチナジュエリーと認められます。

おすすめのプラチナ結婚指輪

キノエ

結婚指輪といえばこのデザインをイメージされる方は多いと思います。
最もシンプルな甲丸リング。
時代や流行に左右されないシンプルなデザインは、結婚指輪で最も人気があります。
シンプルなデザインだけに、金属そのものの輝きを楽しむことが出来ます。
手作りやオーダーメイドでも、あえて最もシンプルな甲丸リングを選ぶ方が多いです。

ファセット

ランダムにカクカクしたファセット調の結婚指輪。
面が複数できるので、キラキラした印象でミラーボールのような輝きがあります。
カジュアルでファッション性も高く、人気のデザインです。

メイル

永遠につづく波をイメージしデザインされた結婚指輪。
三つの流れから出来たデザインで、シンプルなデザインでありながら、指元でしっかりと主張します。
ダイヤモンドとの相性も抜群なデザインです。

ミルキーウェイ

天の川をイメージしてデザインされた結婚指輪。
右上がりのひねりデザインは、指輪と指が調和し、指元を美しく見せます。
丸みのあるデザインの中に、所々シャープな印象を作り、全体の流れを演出しています。

オニオン

男性はシンプルな平打ちリング。
プラチナが、まさに鏡のように輝きます。
女性はダイヤモンドを半周に留めたハーフエタニティリング。
エタニティリングは結婚指輪だけでなく、婚約指輪として選ぶ方が増えています。
プラチナはダイヤモンドとの相性が良く、ダイヤモンドを最も輝かせる金属と言われています。

2016.06.01

指輪のクリーニングってどうすればいいの?

長年、肌に離さずに着けていると結婚指輪の汚れが気になってくると思います。そこでお手入れ方法を紹介していきたいと思います。

結婚指輪の素材はPt900やK18ゴールドなどの金属で出来ています。その金属は錆びたりしませんので、乾いた布で拭き取る程度のお手入れで結構です。

それでも落ちない曇りや汚れが気になる場合、指輪を中性洗剤を混ぜたぬるま湯につけ汚れを浮かせます。そのあとスポンジタワシなどを使って汚れている箇所を擦ってあげると大抵の汚れは落ちます。その後、十分にすすぎ柔らかな布で指輪についた水分を拭います。すると、元の輝きが戻ってきます。

デザインによってはスポンジが入らない時は、歯ブラシなどのブラシを使ってあげると良いでしょう。

重曹とアルミを使ったクリーニングの裏技もあります。まず熱湯に耐えられるコーヒーカップにアルミホイルと指輪を入れます。つぎに、重曹を入れ、沸騰した熱湯を注ぎます。するとぐつぐつと泡がいっぱいでますので、泡がでなくなるまで、しばらく放置します。泡がでなくなったら、指輪を取り出してください。そうすると指輪がキレイになります。

お店にお持ちいただければ、強力な超音波で洗浄致しますので、頑固な汚れも落ちます。

コキズやへこみなどが気になるようでしたら、手作り結婚指輪のリトエでは指輪のアフターメンテナンス永久保証ですので、無料で新品仕上げ致します。(デザインや加工によっては有料)

 

 

 

2016.05.01

金属アレルギーがある方の結婚指輪の金属の選び方

結婚指輪の購入にあたって悩ませるのが、金属アレルギーです。一生見につける結婚指輪ですので、金属アレルギーは死活問題になります。

そこで金属アレルギーがでにくい結婚指輪の金属は、プラチナ、ステンレス、チタンが知られています。金属アレルギーのお持ちの方は、どの金属を選んだら良いか参考にして頂ければと思います。

金属アレルギーは生まれもっての体質に関係なく「誰でも突然起こる可能性がある」といわれています。

金属を身に付けていても、アレルギー反応は起きませんが、汗などで金属が溶け出して金属イオンが作り出されて、これが皮膚を通して体内に入ってしまうことで拒絶反応を起こす状態が金属アレルギーの原因です。

一度金属アレルギーの反応が出てしまうと、直すことは難しいでしょう。

金属アレルギーの原因が汗などで溶けだした金属イオンならば、金属イオン化しない金属を選べば良いのです。

プラチナや金(ゴールド)は汗などで金属が溶け出しにくい金属ですので、金属アレルギーがでにくい金属になります。(

プラチナや金はそのままではやわらかいため、他の金属を混ぜて硬くしています。主にパラジウムや銀、銅を混ぜている場合が多く、よって金属アレルギーが起こりやすくなってしまいます。

金属アレルギーが起こりにくい金属で最近注目されている金属はチタンというレアメタルがあります。チタンは加工が難しいですので、結婚指輪としてはかなり高価なものとなっています。

このチタンは、あくまで金属アレルギーが起こしにくいのであり、絶対に起こらないものではないので、注意が必要です。

病院でパッチテストと呼ばれるアレルギー反応テストを受けてからの購入をおすすめします。

2016.04.24

変態金属!鉄とスズ

結晶構造が、温度や圧力によって変化する金属があります。金属の組成が全く同じであるのに(同素)金属組織が変わってしまうことを、同素変態と呼びます。同素変態する金属には、鉄(Fe)、やチタン(Ti)、コバルト(Co),スズ(Sn)などがあり、これらは多様な金属組織になることができます。

鉄もスズもありふれた金属(コモンメタル)ですが、変態にかけてはどの元素にも負けません。キング・オブ・変態(トランスフォーメーション)とでも名付けるべき金属が鉄とスズです。何がすごいかというと、鉄もスズも温度が変化するだけで変態が2度も起きます。このため、金属組織は3種類あります。

室温の鉄はフェライト(αーFe)と呼ばれ、体心立方格子構造です。温度を上昇させると、911℃で面心立方格子構造のオーステナイトに変態します。さらに温度を上げていくと、1392℃で再び体心立方格子構造のフィライトに変態します。さらに鉄は780℃で結晶構造は変化しないのに、磁性がなくなる磁気変態を起こします。

簡単に言うと金属の変態は結晶構造が変わる状態を意味します。ちなみに同素変態する金属は、鉄、スズ、チタン、コバルトなどがあります。

生物界での変態は幼虫からサナギになり、成虫に変わることを言います。人間界の変態はエッチな人のことをいいます。変態にはいろいろありますね。

2016.04.22

金メッキやロジウムメッキ、その他メッキについて

金メッキ、ロジウムメッキ、クロームメッキとメッキには色々あります。

金メッキやロジウムメッキは主にジュエリーやアクセサリーなどで使用されます。一方クロームメッキは、車やバイクなどに使われています。

ジュエリーやアクセサリーに使用される金メッキやロジウムメッキは、シルバー製品や真鍮製品に使われることがあります。気軽に高級感あるオシャレを楽しめると同時に錆や硫化から金属を保護します。

メッキの主な目的は、例えば車やバイクに使用するクロームメッキはアルミや鉄部分に使われます。鉄やアルミはすぐに錆びたり腐食されます。その為腐食防止や錆から金属を守るためメッキします。もちろんドレスアップの目的もあります。

メッキの方法は大きく分けて2つやり方があります。

一つ目は電気による電気メッキです。メッキ溶解の中にメッキしたい金属を漬けて、通電し、金属表面にメッキを電着する方法です。

ふたつ目が無電解メッキです。メッキとして付けたい金属を含む溶液中にメッキをしたい金属を入れ、その表面で反応を起こし、目的とする金属を化学的に還元析出させる表面処理方法です。主に、耐摩耗性、防錆性などの特性を持たせることが出来ます。

2016.03.08

鉱物とは何か?

以前、鉱物についていろいろ書いてきましたが、そもそも鉱物とは何か?を少し難しいですが説明させていただきます。

鉱物は肉眼で見える、地球を構成する最小の単位です。地球は火成岩、堆積岩、変成岩といった岩石からできています。さらにその岩石を構成するのが鉱物になります。鉱物はこうした岩石が出来る過程で生成されます。地球内部の金属を含むマグマが地表付近で結晶になったものです。

鉱物で同じ成分であっても、鉱物とみなされないものもあります。例えば人間や動物の歯や骨は、リン酸カルシウムの燐灰石(りんかいせき)と同じ成分をもちますが、地質的な経緯を経たものではないので鉱物とはされません。また、有機物は普通、鉱物とはみなされないが、生物として成長した貝化石には地質的な経緯を経て組成が置き換わるため、鉱物になります。

現在、鉱物は世界に約4700種ほどあり、毎年少しずつ新鉱物が発見され増え続けています。火山活動が活発なここ日本では、約1230種もの鉱物が採れます。そのうちよく見られる代表的な鉱物は100種~200種ほどです。初心者にとっては、同じ形状が一つとしてない鉱物を分類するのは難しいですが、それが鉱物の楽しさでもあるとおもいます。

 

2016.02.23

鉱物について番外編

今まで鉱物や誕生石について説明してきましたが、今日は恐ろしい鉱物について紹介させていただきます。

この地球上には、人体に害をもたらす恐ろしい鉱物が存在します。その鉱物は金平糖石(こんぺいとうせき)と呼ばれる自然砒(しぜんひ)の結晶です。金平糖と聞くと甘くておいしそうと思えますが、いわずと知れた有毒のヒ素鉱物であります。

特にヒ素化合物の亜ヒ酸は古来、毒薬と知られてきました。ヒ素成分を含む化合物はは例外無く人体に害をもたらします。ヒ素は体内の酸素と結合しやすく、その活動を阻害する働きがあり、簡単に説明致しますと神経をマヒさせて、肺や心臓などの器官を機能停止させます。除草剤や殺鼠剤などにも使われたこともありましたが、その毒性が強いため使用を制限している国が多いです。

この恐ろしい鉱物、金平糖石はなんと日本でも採れます。怖いですね(汗)

ヒ素鉱物以外にも人体にとって悪影響ある鉱物はあります。例えば、線状の石綿(いしわた)は代表的な有害鉱物で、かつては耐熱性、耐久性にとても優れていて『魔法の鉱物』と呼ばれて幅広く利用されていましたが、加工、廃棄したさいにでる粉塵(ふんじん)が肺に沈着、蓄積すると、肺がんを誘発することが判明しました。

このように自然界にある鉱物は綺麗な鉱物だけでなく、人体に有害な鉱物は存在するのです。鉱物にについての番外編はいかがだったでしょうか?次回からはまた誕生石について書いていきます。次回の誕生石は10月の誕生石ピンクトルマリンです。お楽しみに!!

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