指本を綺麗に見せてくれると注目されているS字ウェーブの、特徴や手作りでのポイントなどについてご説明いたします。
S字ウェーブの魅了
S字ウェーブの魅力は何と言っても、指輪をつけた際のフィット感だと我々は考えます。
「フィット感?」っと思われた方もいると思いますが、人の手の骨格ならではの理由が隠されています。
フィットする理由
人の手の付け根の高さはバラバラなので、
ストレートの指輪をしっかり指の奥までにつけて、指を閉じると指輪が斜めになると思います。
付け根の深さが違うことに対して、指輪がストレートだと、深さの違いがつけた時の角度の違いとして目で確認することができます。
S字ウェーブのデザインは初めから斜めのデザインになっているので、斜めに配置された指の付け根に対しても自然と馴染むだてでなく、元々の骨格に合わせて指元を美しく見せてくる効果あり、ウェーブならではの魅了が発揮されます。
右上がりのS字がおすすめ!
S字ウェーブの指輪を作る時は、指輪の流れをどのように作るかを考えていくのが良いでしょう。
まず、結婚指輪を身に着ける指は左手の薬指が一般的です。左手は、よく見ると小指から中指にかけて、指の付け根は右に上がっております。すなわち、左手の薬指の付け根は右上がりになってい流ということになります。
上記で説明したように、ストレートの指輪が斜めになってしまう所を、右上がっている流れに逆らうことなく、S字も同じ右上がりに作ってあげると、ウェーブのフォルムが右上がりに流れに馴染んで、指元を美しく見える効果があります。
よって、おすすめなのは「右上がりのS字ウェーブ」となります。
その他にも、「右上がり」というものは縁起ものとしても良いとされているため、意味合いとしても素敵なイメージがあります。
しかし、右上がりのというのはあくまでも一つのおすすめにしかすぎません。
左上がりのS字ウェーブにも、デザイン性やお好みの雰囲気など大切なポイントがあることも考えられます。色々な指輪を試着してみて、どちらがシックリくるか試してみてみるのもおすすめです。
S字ウェーブを手作りするコツ
S字ウェーブは、他のデザインと比べても特に動きのあるフォルムが特徴的です。
すなわち、手作りするにあたっても難易度の高いものとなります。
しかし、ポイントを押さえていただければ、しっかりと綺麗なS字をお作りいただけるので、是非ご安心ください。
それでは、手作りのコツについてご案内します。
※なお、今回ご紹介する製法は、RITOEが推奨している「ロストワックス製法」に基づいてご案内します。
その①幅が大事!
ウェーブ系のデザインの作り方を、多くの方が「曲げて作るのでは?」っとつい連想してしまいがちですが、ロストワックス製法では曲げるのではなく削りながら作っていく方法が主流となっております。
そのため、チューブワックスを切る際に、薄く切るのではなく、ウェーブの勾配する分の厚さが必要のなります。
その②勾配の高さが大事!
ワックスを削る際に、深さをかめることなく無鉄砲に削ってしまうと、深くなり過ぎてキツイS字になったり、浅くなり過ぎてウェーブしているのか分からなかったりします。そのため、削る前に深さを決めてお込みのウェーブ具合になるように気をつけましょう。
その③勾配の均一さが大事!
S字ウェーブを作るには、深く凹むポイントが2つが必要となります。
鋸などで切ったチューブワックスは、初めは平らになっていますが、2つ削ると以下のような動きを見せます。
以上の図ような凹みを、削って作った後にコンパスで線を引きそこに合わせて、反対の面も削るとS字の出来上がります。その凹みを削る際に、深さが不揃いになってしまうと、綺麗なフォルムにすることができません。
深さをなるべく均一にするためのコツは、片方づつではなく、2つの凹みを同時に水平を意識して削ることで、バランスとのとれた綺麗なフォルムを作ることができます。
最後に
S字のフォルムにも深め浅めなどの、お好みの度合いがあるので、手作りならではの良いところは、その度合いを自分で設定できるところです。
しかし、「手作りではS字ウェーブは難しそう…」って思っている方も、以上のポイントに注意してしっかりとサポートしてくれるお店選びができれば、きっと既製品では設定できない、お二人だけの世界に一つの素敵な結婚指輪に仕上げることができます。