今回は結婚指輪のデザインの中でも、最もポピュラーと言っても良い人気の甲丸リングを、手作りの観点からご紹介いたします。
甲丸デザインの特徴
甲丸は、外形に丸みがあり可愛いフォルムをしているのが特徴です。
丸み具合には、寸法や好みによる多少の差が生じることはあります。しかし、甲丸に少しだけ角がついたようなフォルムになると、
平甲丸という類似のデザインに変わります。
甲丸デザインの魅力
甲丸の魅力は、なんといってもシンプルかつ誰もが指輪を連想した時にまず思いつく王道的なフォルムであることでしょう。
シンプルなその姿は、流行やファッショに左右されない普偏なデザインで、指輪をつけた経験のない方も受け入れやすく、昔から多くの方から好かれる人気のデザインです。
また、飽きのこないシンプルなデザインは、
長く着ける結婚指輪とっても最適な所も魅力的です。
また、角のない丸みのある形状はつけ心地もよく、つけたまま手作業もしやすい観点からも、毎日つける結婚指輪として理想的なデザインと考えられます。
アレンジについて
甲丸をお選びになる際に、「シンプルだけど、少し何か手を加えたい…」という意見などもございます。
そういった際に、少しアレンジできる加工やオプションなどをご紹介いたします。
①表面加工
主にピカピカした鏡面と呼ばれる加工が、仕上げのベースとなりますが、仕上げに加工を施してあげるだけで雰囲気を変えることができます。
ダイヤモンドポイント加工
ダイモンドの粒子を使った少し荒目にも見えつつ、キラキラとしたイメージにも仕上がる加工。
ホーニング加工
ガラスの粒子を吹きかけ、きめ細かく落ち着きのあるマットの質感に仕上がる加工。
槌目加工(別名:ハンマー加工)
金槌で表目を叩き凹凸をつけに仕上げるで、アンティーク感などを演出できる加工。
ミルグレイ
ミルタガネと呼ばれる工具を使用し、丸くて可愛い粒が連なってるように見える加工で、エレガントな印象とアクセントのある仕上がりになります。
②宝石
甲丸は、均一性の高い構造のため宝石を施ししやすく、様々な留め方を楽しむかとが可能です。今回は、甲丸デザインにあう2つの留め方をご紹介します。
丸留め
爪がないため丸みある留め方なため、甲丸との相性が良いのが特徴的です。また、可愛いポチッとした見た目から一石で留める場合が多く、シンプルな世界観をキープできるところが魅力的です。
彫り留め
金属の爪を使い、主に複数のダイヤモンドを並べて留めるのが彫り留めの特徴です。可愛らしい甲丸も、ダイヤモンドの輝きで華やかにすることが可能となります。
手作りする際のコツ
甲丸デザインは、とてもシンプルが故に均一さが重要視されます。そのため、横から見た丸み具合だけでなく、上から見た厚みのバランスも重要になります。
上手に作るポイント
制作中に定期的に手を止めて、指輪を回しながらバランスが崩れていないかをよく確認することが大切です。
また削る際には、目標の寸法の参考になるラインをコンパスでけがいて、そのラインを参考に削るようにしましょう。
特に、手作り結婚指輪をご検討している多くの方が、指輪作りが未経験の方かと思われます。なので、プロのスタッフの方にも、よく確認してもらうのも重要なポイントとなります。
最後に
今回は、結婚指輪のデザインとして、昔から人気のある甲丸についてご紹介させていただきました。まさにシンプルだからこそ、味わい深く「噛めば噛むほど味が出る」そんなデザインです。お伝え切れなかった魅力をまた発見した際は、また更新させていただきます。
あと、今から甲丸デザインを検討されている方がいたら、参考にしていただけたら幸いです♪